フランス人の夏休み
今日のブログではフランス人の夏休みについて話しましょう。
待ちに待った夏がやって来たら、フランス人はどこに行くか?何をして過ごすかな?
フランス人はどこに行く?
約80%は国内でバカンスを過ごします。残りの約20%はスペイン、イタリアなどを始めとしたヨーロッパを旅行をします。
1年を通じいろいろな休みがありますが、フランス人にとって一番大切な休みは夏休みです。基本的には7月か8月に2週間~3週間くらいの休みを取り仕事から離れます。
>>フランス人の有給休暇は●ヶ月!?
« Les Grandes Vacances » (フランス語で「長い休み」)と言います。フランスの学校も大学もこの2ヶ月は閉まるので、家族みんなで出掛けます。
この時期のフランスの天気は最高です。降り注ぐ太陽の光とカラッとした暑さで快適に過ごすことができます。真夏に照りつける太陽が大好きなフランス人にとっては、夏こそこの上ない季節なのです。
実際、夏休み中に重要になってくるものは太陽です。意外なことに日焼けしたい人が多いのです。
フランス人の考えでは、バカンス帰りはこんがりと焼けた肌でないとダメなのです。日焼けしていると健康的に見えますし、充実した休暇を過ごしたというイメージに繋がりますからね。日焼け止めを塗り白い肌を守ろうとする日本人とは真逆ですね。
バカンス中、曇りがちで太陽があまり出なかったり、雨が降ったり、気温が低かった場合はガッカリしてしまいます。バカンス失敗!です。
そういう訳で、最も天候が安定している南仏、南西の方にいく人が多いのです。
避暑地で過ごしたいなら、ブルターニュ、ノルマンディーなど、穏やかな気候の北の地方がオススメです。海に近いリゾート地はもちろん人気ですが、自然の多い人里離れた山でのんびり過ごす人もいます。
列車や飛行機は不便なので(あちこち行けないため)、多くの人が車を使います。車のトランクに2、3週間分の荷物を詰め込んだ何百万もの人々が、目的地に向かって一斉に移動するため大交通渋滞が起こります。
車での移動時間はとても長いので(場所によっては6~8時間、もしくはそれ以上!)かなり大変ですね。
長期間過ごす滞在先の選択肢はたくさんあります。
期間限定で素敵な家を借りたり、費用を重視する人ならキャンプ場でテントやキャンピングカーを置き寝泊りします。
また、キャンプ場が所有しているモービルホームと呼ばれているトレーラーハウスを利用する人もいます。もちろん実家に帰る人もいますね。
お金に余裕がある人は自分の別荘でのんびり過ごしたり、ホテルに泊まったりします。
フランス人の面白い特徴は、ほぼ毎年同じ所に行くこと!です。
それは別荘であったり家族・友達の家、またはお気に入りのキャンプ場や行き慣れたレンタルハウスであったりします。
フランス人はどうやって休暇を過ごすと思いますか?
でも長いバカンス間、フランス人は何をして過ごしますか?退屈ではないの?って疑問に思いませんか?
答えは:何もしない!です。
フランス人にとっては何もしないというのは、実は色々な意味を含んでいるのです。
夏休みを過ごす場所(海、山、田舎)によって多少の違いはあるものの、基本的には同じです。
仕事や日頃の悩みから解放され、ストレスを感じることなく、ゆっくり休んで気分転換するのです。リフレッシュすることは身体的にも精神的にもとても大切なことです。
ですから2、3週間の間、日常から離れて毎日ゆっくりのんびり過ごすのです。
例えば、3人の子持ちである30代のミシェルさん。ミシェルさんのバカンス中のある日の過ごし方をご紹介します。
バカンスは海の近くに家を借りました。
何をすると思いますか?いろいろしますよ~。
朝はゆっくり起きて、近所を散歩したり、庭やテラスなどで読書したりします。また、友達や家族とお喋りしながら、のんびり朝食を取ったりします。
ついでに、フランス人の朝がどんな感じなのか、興味のある方はこちらのブログをどうぞ。
>>フランスの朝食
その後マルシェやスーパーに出掛け、美味しいもの買ったりして買い物を楽しみます。
昼食はアペリティフを片手にスナックをつまんだ後で、バーベキューなんかを長い時間を掛けて食べます。
その後は、お昼寝かな?
午後はビーチに行きます。パラソルの下に大きいなタオルを引いて、その上で何時間も昼寝をしたり、雑誌や小説を読んだり。クロスワードパズルや数独 (フランスでも結構人気で同じ発音で「スドク」と言います)をする人もいます。
今の時代、携帯を肌身離さず持ち歩く若者なんかは、そういう楽しい時間さえもスマホを使ってSNSにシェアするよね。
太陽が大好きなフランス人は、小麦色に日焼けするまで何時間でも寝転んでいます。
海といえば泳ぐのはもちろん、ビーチボールで遊んだり、軽くサーフィンしたりもします。海にいる時間は日本人にとっては長過ぎるかも。フランス人は短くても3~5時間、長い時は一日中砂浜で過ごすことも珍しくないのです。
海から帰る頃にはずいぶんと時間が経っています。涼しくなった空気を感じながら、またまたゆっくり食べたり飲んだり。夜遅くまでお喋りは尽きません。
バカンス中はこんな感じの毎日を繰り返します。
日本人にとってはただ長いだけの退屈な時間に感じるかもしれませんが、フランス人にとってはこんな時間が宝物なのです。これこそバカンスの醍醐味です。
意外なことに、食事にはあまりこだわりがありません。大体、簡単な料理を自分たちで作り、のんびりゆっくり過ごします。外食することもありますが、バカンス中に1、2回行くか行かないかの程度です。美術館に行ったりすることもほとんどありません。
そうそう。もしパリを旅行するなら8月がオススメです。多くのパリジャンは、日々のストレスから解放されるためバカンスに出掛けてしまいます。
そのため、パリはとても空いていて観光するには最適です。
皆さんもこの夏休み、フランスのバカンスを垣間見てはいかがでしょう?
フランス人の夏休み
今日のブログではフランス人の夏休みについて話しましょう。
待ちに待った夏がやって来たら、フランス人はどこに行くか?何をして過ごすかな?
フランス人はどこに行く?
約80%は国内でバカンスを過ごします。残りの約20%はスペイン、イタリアなどを始めとしたヨーロッパを旅行をします。
1年を通じいろいろな休みがありますが、フランス人にとって一番大切な休みは夏休みです。基本的には7月か8月に2週間~3週間くらいの休みを取り仕事から離れます。
>>フランス人の有給休暇は●ヶ月!?
« Les Grandes Vacances » (フランス語で「長い休み」)と言います。フランスの学校も大学もこの2ヶ月は閉まるので、家族みんなで出掛けます。
この時期のフランスの天気は最高です。降り注ぐ太陽の光とカラッとした暑さで快適に過ごすことができます。真夏に照りつける太陽が大好きなフランス人にとっては、夏こそこの上ない季節なのです。
実際、夏休み中に重要になってくるものは太陽です。意外なことに日焼けしたい人が多いのです。
フランス人の考えでは、バカンス帰りはこんがりと焼けた肌でないとダメなのです。日焼けしていると健康的に見えますし、充実した休暇を過ごしたというイメージに繋がりますからね。日焼け止めを塗り白い肌を守ろうとする日本人とは真逆ですね。
バカンス中、曇りがちで太陽があまり出なかったり、雨が降ったり、気温が低かった場合はガッカリしてしまいます。バカンス失敗!です。
そういう訳で、最も天候が安定している南仏、南西の方にいく人が多いのです。
避暑地で過ごしたいなら、ブルターニュ、ノルマンディーなど、穏やかな気候の北の地方がオススメです。海に近いリゾート地はもちろん人気ですが、自然の多い人里離れた山でのんびり過ごす人もいます。
列車や飛行機は不便なので(あちこち行けないため)、多くの人が車を使います。車のトランクに2、3週間分の荷物を詰め込んだ何百万もの人々が、目的地に向かって一斉に移動するため大交通渋滞が起こります。
車での移動時間はとても長いので(場所によっては6~8時間、もしくはそれ以上!)かなり大変ですね。
長期間過ごす滞在先の選択肢はたくさんあります。
期間限定で素敵な家を借りたり、費用を重視する人ならキャンプ場でテントやキャンピングカーを置き寝泊りします。
また、キャンプ場が所有しているモービルホームと呼ばれているトレーラーハウスを利用する人もいます。もちろん実家に帰る人もいますね。
お金に余裕がある人は自分の別荘でのんびり過ごしたり、ホテルに泊まったりします。
フランス人の面白い特徴は、ほぼ毎年同じ所に行くこと!です。
それは別荘であったり家族・友達の家、またはお気に入りのキャンプ場や行き慣れたレンタルハウスであったりします。
フランス人はどうやって休暇を過ごすと思いますか?
でも長いバカンス間、フランス人は何をして過ごしますか?退屈ではないの?って疑問に思いませんか?
答えは:何もしない!です。
フランス人にとっては何もしないというのは、実は色々な意味を含んでいるのです。
夏休みを過ごす場所(海、山、田舎)によって多少の違いはあるものの、基本的には同じです。
仕事や日頃の悩みから解放され、ストレスを感じることなく、ゆっくり休んで気分転換するのです。リフレッシュすることは身体的にも精神的にもとても大切なことです。
ですから2、3週間の間、日常から離れて毎日ゆっくりのんびり過ごすのです。
例えば、3人の子持ちである30代のミシェルさん。ミシェルさんのバカンス中のある日の過ごし方をご紹介します。
バカンスは海の近くに家を借りました。
何をすると思いますか?いろいろしますよ~。
朝はゆっくり起きて、近所を散歩したり、庭やテラスなどで読書したりします。また、友達や家族とお喋りしながら、のんびり朝食を取ったりします。
ついでに、フランス人の朝がどんな感じなのか、興味のある方はこちらのブログをどうぞ。
>>フランスの朝食
その後マルシェやスーパーに出掛け、美味しいもの買ったりして買い物を楽しみます。
昼食はアペリティフを片手にスナックをつまんだ後で、バーベキューなんかを長い時間を掛けて食べます。
その後は、お昼寝かな?
午後はビーチに行きます。パラソルの下に大きいなタオルを引いて、その上で何時間も昼寝をしたり、雑誌や小説を読んだり。クロスワードパズルや数独 (フランスでも結構人気で同じ発音で「スドク」と言います)をする人もいます。
今の時代、携帯を肌身離さず持ち歩く若者なんかは、そういう楽しい時間さえもスマホを使ってSNSにシェアするよね。
太陽が大好きなフランス人は、小麦色に日焼けするまで何時間でも寝転んでいます。
海といえば泳ぐのはもちろん、ビーチボールで遊んだり、軽くサーフィンしたりもします。海にいる時間は日本人にとっては長過ぎるかも。フランス人は短くても3~5時間、長い時は一日中砂浜で過ごすことも珍しくないのです。
海から帰る頃にはずいぶんと時間が経っています。涼しくなった空気を感じながら、またまたゆっくり食べたり飲んだり。夜遅くまでお喋りは尽きません。
バカンス中はこんな感じの毎日を繰り返します。
日本人にとってはただ長いだけの退屈な時間に感じるかもしれませんが、フランス人にとってはこんな時間が宝物なのです。これこそバカンスの醍醐味です。
意外なことに、食事にはあまりこだわりがありません。大体、簡単な料理を自分たちで作り、のんびりゆっくり過ごします。外食することもありますが、バカンス中に1、2回行くか行かないかの程度です。美術館に行ったりすることもほとんどありません。
そうそう。もしパリを旅行するなら8月がオススメです。多くのパリジャンは、日々のストレスから解放されるためバカンスに出掛けてしまいます。
そのため、パリはとても空いていて観光するには最適です。
皆さんもこの夏休み、フランスのバカンスを垣間見てはいかがでしょう?