日本語になったフランス語
今日は日本語になっているフランス語についてお話ししたいと思います。
今や私たちの生活は外来語で溢れていますが、何気なく使っている言葉が実はフランス語由来ということも結構あるのです。
一緒に見ていきましょう!
ENCORE アンコール
ライブやコンサートなどで「アンコール!アンコール!」と言いますが、実はフランス語です。
encore「また」「再び」という意味です。
フランス語ではあるのですが、実際に同じシチュエーションではフランス人は「Une autre!」(もう一回)と言います!
アンコールは現在では英語圏の国で使われることが多いようです。
PETIT プチ
プチトマトやプチホテルなどで使われている「プチ」ですが、こちらは「小さい」という意味のフランス語です。 プチトマトという名前は日本語で作られた言葉で、フランスではプチトマトではなく、tomates cerises「チェリートマト」と呼ばれていますよ。美味しそうですよね。
有名なフランスの童話「星の王子さま」のフランス語タイトルにもpetitは使われています。Le petit prince(小さな王子さま)です。
un petit ami, une petite amie 「小さな友達」というと「恋人」という意味になります。
ファーストフードのドリンクなどのサイズはPetit (Sサイズ)Moyen(Mサイズ)Grand(Lサイズ)と言います。
外来語をそのまま使うことが多い日本語と比べて、フランス語は自国語をとても大切にしています。 1994年には、外来語をきちんとフランス語に翻訳し、フランス語を守っていこうという法律も出されており、「アングリシスム(英語をそのまま使うこと)」に対抗しています。
PARFAIT パフェ
parfaitは英語で言うperfect完璧!という意味のフランス語です。
ですが、日本のパフェのスタイルはアメリカから来たもののようです。
完璧という意味のParfaitは日常生活でもとても良く使う単語の一つです。
C’est parfait! やParfait!で「問題ないよ」「完璧!」「すごくいいね!」というニュアンスです。
個人的には、完璧じゃない時にもParfait!と言っている印象です(笑)
parfaitの後にsauf 「~以外は」をつけたりして「完璧だね!~以外は」と言っているのをよく耳にします。フランス人っぽい表現ですね。
フランスにもparfaitというデザートはありますが生クリームと卵をベースに作ったケーキのことを指します。(写真参照) こちらも美味しそうですよね!
CHEF シェフ
日本ではレストランなどでの料理長を指すこの言葉は、フランス語では料理のみにとどまらず、一般的な意味での「長」「リーダー」をさします。
例えば会社の社長はchef d’entreprise と呼ばれることもあります。
「社長」を表す言葉は他にも、patron, président, boss, PDG, directeur,などたくさんありますよ。
CONCOURS コンクール
日本語では音楽や芸術関係のやコンテストのことを指しますね。フランス語でも同じ使い方をしますが、「入学試験」という意味もあります。
ÉTIQUETTE エチケット
こちらもフランス語です。フランス語のÉtiquetteは「ラベル」「レッテル」という意味で、ワインのラベルをÉtiquetteと呼ぶことはワイン通の方ならご存知かもしれませんね。
日本語でのエチケット(「マナー」「気遣い」のような意味)はpolitesse やmanière を使います。
CRAYON クレヨン
フランス語では「鉛筆」の意味です。
クレヨンはCrayon de pastelと言います。
ちなみにフランスの学校ではノートをとるのに鉛筆は使わず、主にボールペン(stylo)を使用します。シャープペンも使いません。
消せないペンで書くことが尊重されています。鉛筆は主に絵を書くときなどに使います。
Crayon à papier 鉛筆
Crayon de couleur 色鉛筆
Crayon à sourcils アイブローペンシル
など後ろに用途をつけることで使い分けています。
DÉJÀ-VU デジャブ
déjà「すでに」
vu 「見た」
既視感を表現するときに使うこの表現はフランス生まれ。
1876年にÉmile Boiracというフランスの哲学者が著書でdéjà-vuという表現を初めて使用しました。
しかしこの「前にもどこかで一度これと同じものを見たような気がする」という感覚はすでに4世紀のフランスの書物に登場しています。
英語にも似たような言葉はありますが、既視感を表現するこのフランス語は今では世界的に使用されているそうです。
À LA MODE ア・ラ・モード
プリンにアイスクリームやフルーツを添えたプリンアラモード。
アラモードは「流行の」「流行っている」という意味です。
modeは「流行」という意味で、ファッションの意味のみで使われているわけではありません。
ちなみに日本のプリンのようなスタイルのデザートはフランスではcrème caramelと呼ばれています。
MILLEFEUILLE ミルフィーユ
mille 「1000枚の」、feuille「 葉」という意味です。
今回は意外にいろんなところで使われているフランス語についてお話ししました。
日本語になると発音も日本語風に変わっていることが多いので、使う前に一度発音を確認してみてくださいね。
ちなみに「adieu アデュー」もフランス語ですが、もう二度と会わない時に使う「さようなら」なので、またね!と言いたいときはAu revoir!かÀ bientôt!を使ってくださいね。
みなさんもフランス語由来の日本語見つけてみてください!
A bientôt!
日本語になったフランス語
今日は日本語になっているフランス語についてお話ししたいと思います。
今や私たちの生活は外来語で溢れていますが、何気なく使っている言葉が実はフランス語由来ということも結構あるのです。
一緒に見ていきましょう!
ENCORE アンコール
ライブやコンサートなどで「アンコール!アンコール!」と言いますが、実はフランス語です。
encore「また」「再び」という意味です。
フランス語ではあるのですが、実際に同じシチュエーションではフランス人は「Une autre!」(もう一回)と言います!
アンコールは現在では英語圏の国で使われることが多いようです。
PETIT プチ
プチトマトやプチホテルなどで使われている「プチ」ですが、こちらは「小さい」という意味のフランス語です。 プチトマトという名前は日本語で作られた言葉で、フランスではプチトマトではなく、tomates cerises「チェリートマト」と呼ばれていますよ。美味しそうですよね。
有名なフランスの童話「星の王子さま」のフランス語タイトルにもpetitは使われています。Le petit prince(小さな王子さま)です。
un petit ami, une petite amie 「小さな友達」というと「恋人」という意味になります。
ファーストフードのドリンクなどのサイズはPetit (Sサイズ)Moyen(Mサイズ)Grand(Lサイズ)と言います。
外来語をそのまま使うことが多い日本語と比べて、フランス語は自国語をとても大切にしています。 1994年には、外来語をきちんとフランス語に翻訳し、フランス語を守っていこうという法律も出されており、「アングリシスム(英語をそのまま使うこと)」に対抗しています。
PARFAIT パフェ
parfaitは英語で言うperfect完璧!という意味のフランス語です。
ですが、日本のパフェのスタイルはアメリカから来たもののようです。
完璧という意味のParfaitは日常生活でもとても良く使う単語の一つです。
C’est parfait! やParfait!で「問題ないよ」「完璧!」「すごくいいね!」というニュアンスです。
個人的には、完璧じゃない時にもParfait!と言っている印象です(笑)
parfaitの後にsauf 「~以外は」をつけたりして「完璧だね!~以外は」と言っているのをよく耳にします。フランス人っぽい表現ですね。
フランスにもparfaitというデザートはありますが生クリームと卵をベースに作ったケーキのことを指します。(写真参照) こちらも美味しそうですよね!
CHEF シェフ
日本ではレストランなどでの料理長を指すこの言葉は、フランス語では料理のみにとどまらず、一般的な意味での「長」「リーダー」をさします。
例えば会社の社長はchef d’entreprise と呼ばれることもあります。
「社長」を表す言葉は他にも、patron, président, boss, PDG, directeur,などたくさんありますよ。
CONCOURS コンクール
日本語では音楽や芸術関係のやコンテストのことを指しますね。フランス語でも同じ使い方をしますが、「入学試験」という意味もあります。
ÉTIQUETTE エチケット
こちらもフランス語です。フランス語のÉtiquetteは「ラベル」「レッテル」という意味で、ワインのラベルをÉtiquetteと呼ぶことはワイン通の方ならご存知かもしれませんね。
日本語でのエチケット(「マナー」「気遣い」のような意味)はpolitesse やmanière を使います。
CRAYON クレヨン
フランス語では「鉛筆」の意味です。
クレヨンはCrayon de pastelと言います。
ちなみにフランスの学校ではノートをとるのに鉛筆は使わず、主にボールペン(stylo)を使用します。シャープペンも使いません。
消せないペンで書くことが尊重されています。鉛筆は主に絵を書くときなどに使います。
Crayon à papier 鉛筆
Crayon de couleur 色鉛筆
Crayon à sourcils アイブローペンシル
など後ろに用途をつけることで使い分けています。
DÉJÀ-VU デジャブ
déjà「すでに」
vu 「見た」
既視感を表現するときに使うこの表現はフランス生まれ。
1876年にÉmile Boiracというフランスの哲学者が著書でdéjà-vuという表現を初めて使用しました。
しかしこの「前にもどこかで一度これと同じものを見たような気がする」という感覚はすでに4世紀のフランスの書物に登場しています。
英語にも似たような言葉はありますが、既視感を表現するこのフランス語は今では世界的に使用されているそうです。
À LA MODE ア・ラ・モード
プリンにアイスクリームやフルーツを添えたプリンアラモード。
アラモードは「流行の」「流行っている」という意味です。
modeは「流行」という意味で、ファッションの意味のみで使われているわけではありません。
ちなみに日本のプリンのようなスタイルのデザートはフランスではcrème caramelと呼ばれています。
MILLEFEUILLE ミルフィーユ
mille 「1000枚の」、feuille「 葉」という意味です。
今回は意外にいろんなところで使われているフランス語についてお話ししました。
日本語になると発音も日本語風に変わっていることが多いので、使う前に一度発音を確認してみてくださいね。
ちなみに「adieu アデュー」もフランス語ですが、もう二度と会わない時に使う「さようなら」なので、またね!と言いたいときはAu revoir!かÀ bientôt!を使ってくださいね。
みなさんもフランス語由来の日本語見つけてみてください!
A bientôt!